台湾の食堂や熱炒(居酒屋)で涼筍沙拉(たけのこサラダ)というのを食べたことがある方はいらっしゃるでしょうか。 クリーム色がかった白色のたけのこに、台湾式の甘いマヨネーズがかかっただけの一品。 地味すぎて、見ただけでは印象にも残らないような料理ですが、このサラダに使われているのが、緑筍とか、緑竹筍と呼ばれている筍です。
日本で春に食べられるのは、孟宗竹系の筍。太くて大きくて、皮には産毛が生えています。アクがあるので、掘ったら早めに茹でる必要がありますね。 対する緑竹筍は、夏が旬で、アクはほとんどないと言われています。
この緑竹、日本ではマイナーながら、九州の南部でも栽培されているようです。…ということをネットで知ったので、早速取り寄せてみました。
長さは15〜20センチほど。全体にくにっと曲がっているのが印象的です。 アクがないとはいえ、早めに茹でたほうがいいのは春の筍と変わりないようで、早速茹でてみました。 今回は皮を向いてから茹でたのですが、皮のままが茹でたほうがいいとか、蒸したほうが美味しいというような情報もありました。次回はそうしてみよう。
茹で上がったら、さっそくマヨネーズをかけて。
うん。美味しい。 孟宗竹の筍に比べると香りは弱めな印象ですが、甘みが強く、ジューシーさもあって、夏ということもり、よく冷やして食べるととてもフレッシュな味わいです。シンプルにマヨネーズだけ、という食べられ方がポピュラーなのも納得。
他、スープの具にしてみたり、ネギ油で和えてみたりといろいろやってみましたが、とても美味しい。茹で汁にも甘みがあるので、とっておいて最後はスープの出汁代わりにいただきました。 実は茹でてすぐは、かすかに苦味を感じたのですが、一晩冷蔵庫に入れておいたものは気になりませんでした。これがたまたまなのか、そういうものなのかわかりませんが、数日間は日持ちしたので、手に入ったら一気に茹でてしまって保存するのがベストな気がします。
緑竹筍、マイナーなこともあってか、まあまあ高かった(!)のですが、気に入ったので、また来年…お願いしてみようかな。
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